ペトリ皿エタノール8月15日3 分悠久_理解し得ない.txt視界の端に移るあれはわたしの、かつての腕らしい。白くて軽いプラスチックと金属の骨組みが主な材料で、肘や指先のような部品も見える。ただ、元の形が想像できないほど、ずたずたに壊されている。意図的に。何もあんな風にすることはなかったし、わたしの腕もこんなにずさんな形にしなくたって...
ペトリ皿エタノール7月29日3 分永日_かつて■■■だったもの.txtかつてわたしだったもの、だと思う。たぶん。 白い陶器の、名前は思い出せないけど、円柱形で蓋がついてる――中身はわたし、かつて私の肉体だったもの。 自分で見ることなんてできないと思っていた。死後の世界は信じてはいなかったし、そもそもこんな風体になるなんて、分からなかった。...